エンボディチェアの座り方は?やってはいけない5つの座り方とは?
ハーマンミラーのエンボディチェアは、「正しい座り方」と「間違った座り方」があること、ご存じでしょうか?
正しく座れば、体圧を分散させたり、酸素の取り込む量を増やすことができます。
それによって、リラックスしつつ、集中した作業状態を継続できるようになりますし、筆者は肩こりや腰痛がほとんどなくなりました。
それによって、リラックスしつつ、集中した作業状態を継続できるようになりますし、筆者は肩こりや腰痛がほとんどなくなりました。
ここでは、エンボディチェアのご購入を検討されている方や、すでにお持ちの方のために、正しい座り方をご紹介します。
あわせて、やってはいけない5つの座り方もお伝えします。
目次
- エンボディチェアの正しい座り方
1–1. 座面の高さ・奥行きを調整
1–2. アームレストの高さ・幅を調整
1–3. リクライニングの範囲・硬さ・カーブを調整
1–4. 机の高さ・パソコンの位置を調整 - やってはいけない5つの座り方
- まとめ(2つのポイント)
1. エンボディチェアの正しい座り方
1–1. 座面の高さ・奥行きを調整
エンボディチェアの右側の前のほうに、白っぽい半透明のレバーがあります。
このレバーを動かすと(360度、どの方向でもOK)、座面の高さを調整できます。
このレバーを動かすと(360度、どの方向でもOK)、座面の高さを調整できます。
アムオ
腰を背もたれに密着させて、深く腰掛けます。
それから、膝が直角になるように、高さを合わせます。
それから、膝が直角になるように、高さを合わせます。
次に、座った状態で、座面の前にある取っ手を両手で持って、奥行きを調整します。
座面を伸ばすほど、太腿のサポートが増え、足をリラックスさせることができます。
ただし、膝の裏を圧迫させるほど伸ばすと、血流が悪くなってしまいます。
座面を伸ばすほど、太腿のサポートが増え、足をリラックスさせることができます。
ただし、膝の裏を圧迫させるほど伸ばすと、血流が悪くなってしまいます。
ニャア大佐
膝の裏を圧迫しない範囲で、座面のサポートを最大にするのだ
1–2. アームレストの高さ・幅を調整
アームレストを下げてから、上半身を直立させ、腕を真下にダラリと下げます。
肩の力を抜いたまま、肘を直角にします。
肘の高さを動かさず、肘から手首を、そっと支えてもらえる位置に、アームレストの高さを調整します。
(アームパッドの下側にボタンがあり、10段階で調節できます)
(アームパッドの下側にボタンがあり、10段階で調節できます)
アムオ
この時、肩や首に力が入っていないことを確認します。
アームレストが高いと、肩と首に力が入ってしまいます。
アームレストが低いと、腕を引っ張り上げるため、肩に力が入ります。
力が入り続けると、肩こり、首の痛みの原因になります。
アームレストが高いと、肩と首に力が入ってしまいます。
アームレストが低いと、腕を引っ張り上げるため、肩に力が入ります。
力が入り続けると、肩こり、首の痛みの原因になります。
1–3. リクライニングの範囲・硬さ・カーブを調整
エンボディチェアの左後ろにあるレバーで、リクライニングの範囲を設定します。
範囲は4段階で調節できます。
範囲は4段階で調節できます。
4段階で、最も後傾させた状態です。
エンボディチェアは、後傾姿勢によって、肩・背中・腰をサポートしてくれますが、身長180cmの筆者の場合、最も後傾させると、首に力が入ってしまいます。
エンボディチェアは、後傾姿勢によって、肩・背中・腰をサポートしてくれますが、身長180cmの筆者の場合、最も後傾させると、首に力が入ってしまいます。
アムオ
腰・背中・肩・首に意識を集中して、余計な力が入らない位置に、リクライニングの範囲を設定します
ニャア大佐
座面とアームレストの調整にも言えることだが、余計な力が入らず、リラックスした状態、それがエンボディチェアの正しい座り方だ
リクライニングは、範囲だけでなく、硬さも調整できます。
座面の高さ調整に使う半透明のレバー、このレバーの外側の黒いノブを回します。
座面の高さ調整に使う半透明のレバー、このレバーの外側の黒いノブを回します。
前へ回すと、
リクライニングが硬めになります。
後ろへ回すと、
後ろへ回すと、
リクライニングが柔軟になり、肩甲骨を優しくサポートしてくれます。
硬さ調整の2枚の写真は、背もたれの最下部から腰まではほぼ同じですが、腰より上の柔軟性が違うことに注目して下さい。
アムオ
エンボディチェアは、【動ける椅子】がコンセプトです。
(参考リンク:アーロンを超えた? ハーマンの新作チェアは「あなたの動きを妨げない」ITmediaより)
体を動かせると、血流が良くなり、酸素を多く取り込めます。
このコンセプトから、筆者はリクライニングをやわらかくしています。
(参考リンク:アーロンを超えた? ハーマンの新作チェアは「あなたの動きを妨げない」ITmediaより)
体を動かせると、血流が良くなり、酸素を多く取り込めます。
このコンセプトから、筆者はリクライニングをやわらかくしています。
さらに、右後ろのノブで、背もたれのカーブを調整(バックフィット調整)します。
前へ回すと、
前へ回すと、
背もたれが立ってきて、腰を強めにサポートしてくれます。
後ろへ回すと、
後ろへ回すと、
背もたれが後傾して、腰への圧迫感が弱まります。
カーブ調整の2枚の写真は、腰の部分の角度が違うことに注目して下さい。
アムオ
カーブの調整(バックフィット調整)は、腰痛だった筆者が、エンボディチェアを選んだ大きな理由でした。
人間の背骨は、ゆるいS字型で、曲線には個人差があります。
人間の背骨は、ゆるいS字型で、曲線には個人差があります。
アムオ
仙骨から腰椎にかけてのカーブを調整できないと、どれだけ高額なチェアでも、腰に負担がかかり続けます。
エンボディチェアの試し座りの際、カーブの調整で、腰にピッタリ合わせることができたので、購入を決意した次第です。
エンボディチェアの試し座りの際、カーブの調整で、腰にピッタリ合わせることができたので、購入を決意した次第です。
ここまでの調整で、足・腕・背中・首・肩・腰がリラックスした状態になりました。
この座り方をキープするのがポイントです。
この座り方をキープするのがポイントです。
1–4. 机の高さ・パソコンの位置を調整
続いて、机の端と、アームレストの端を繋げます。
- 肘から手首まで:アームレストが支える
- 手首から先:机が支える
という構造にして、腕が疲れない状態を作ります。
高さが合わない場合は、座面の高さや、アームレストの高さを調整するのではなく、机の高さを調整します。
(座面やアームレストの高さを変えると、リラックスした姿勢が崩れてしまいます)
(座面やアームレストの高さを変えると、リラックスした姿勢が崩れてしまいます)
ニャア大佐
人間が、机やパソコンに合わせるのではない。
リラックスした姿勢を作ってから、机やパソコンを、人間に合わせるのだ!
リラックスした姿勢を作ってから、机やパソコンを、人間に合わせるのだ!
机の高さを合わせたら、ディスプレイを近づけたり、離したりして、パソコンの位置を調整します。
リラックスした状態をキープしたまま、机の高さ、パソコンの位置を調整したら、エンボディチェアの正しい座り方が完了です。
2. やってはいけない5つの座り方
2–1. 片方のアームレストに体重をかける
アームレストは、それぞれ、片腕を支えるものです。
上半身の体重を集中させず、バランスよく座ります。
上半身の体重を集中させず、バランスよく座ります。
アムオ
エンボディチェアの故障を調べると、アームレストの破損が散見されます。
念のため、ご注意ください。
念のため、ご注意ください。
2–2. アームレストに体重をかけて立ち上がる
立ち上がる際、アームレストに体重をかけないようにします。
ハーマンミラー公式サイト内の「エンボディチェア 調節方法」の最下部にも、「アームパッドは腕置きです。離席時に体重をかけて立ち上がることは避けてください。」と記載されています。
2–3. パソコンに自分を合わせる
上の画像は、背もたれもアームレストも使っていません。
このような座り方は、肩こり・背中の痛み・腰痛の原因になります。
このような座り方は、肩こり・背中の痛み・腰痛の原因になります。
パソコンに自分を合わせるのではなく、リラックスした姿勢の自分に、パソコンを合わせます。
2–4. 机に自分を合わせる
上の画像は、アームレストと机が合っていません。
そのため、机に自分を合わせて、アームレストを使わずにタイピングしています。
これは、肩こりの原因になります。
そのため、机に自分を合わせて、アームレストを使わずにタイピングしています。
これは、肩こりの原因になります。
机に自分を合わせるのではなく、リラックスした姿勢の自分に、机を合わせます。
2–5. 足が浮いている
足が浮いた状態だと、太腿や腰が疲れやすくなります。
座面を一番低くしても足が届かない場合は、フットレストを購入して、楽な姿勢で足を置くようにします。
3. まとめ(2つのポイント)
エンボディチェアの座り方は、
- 余計な力が入らず、リラックスした状態になるように調整する
- リラックスした自分に、机とパソコンを合わせる
この2つを外さないことが肝心です。
自分の体を、大切にしていきましょう。